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テスターで抵抗を測ると、「100Ω」や「1kΩ」のように抵抗値が表示されます。
でも、抵抗は目に見えません。
それなのに、なぜテスターは抵抗値を測れるのでしょうか。
結論からいうと、テスターは内部から小さな電流を流し、そのときに発生する電圧を利用して抵抗値を計算しています。
つまり、オームの法則を使って抵抗値を求めているということです。
この記事では、
- テスターで抵抗値がわかる仕組み
- 導通チェックとの違い
- なぜ電源OFFで測るのか
- 抵抗測定で起こりやすい現象
を初心者向けにわかりやすく解説します。
テスターで抵抗値がわかる仕組み

テスターで抵抗が測れる理由は、オームの法則を使っているからです。
オームの法則は、
R = V ÷ I
という関係になっています。
つまり、
- 電圧(V)
- 電流(I)
がわかれば、抵抗(R)を求めることができます。
テスターはこの仕組みを利用しています。
テスター内部では何をしているの?

抵抗測定モードにすると、テスター内部では次のような動作が行われています。
内部電池から小さな電流を流す
テスターには電池が入っています。
抵抗測定モードでは、この内部電池を使って、測定したい抵抗に小さな電流を流します。
この電流はかなり小さいため、普通に使う分には部品を壊すことはほとんどありません。
抵抗の両端に発生した電圧を測る
抵抗に電流が流れると、抵抗の両端に電圧が発生します。
抵抗値によって、この電圧の大きさが変わります。
- 抵抗が大きい → 電流が流れにくい
- 抵抗が小さい → 電流が流れやすい
という違いがあるためです。
オームの法則で抵抗値を計算する

例えば、
- 1mAの電流を流したとき
- 1Vの電圧が発生した
とします。
この場合、
R = 1V ÷ 0.001A
となるので、抵抗値は1000Ωになります。
テスターはこの計算を内部で自動的に行い、画面に表示しています。
抵抗測定は「電流の流れにくさ」を調べている
抵抗とは、簡単にいうと「電流の流れにくさ」です。
例えば、
- 太い導線 → 流れやすい
- 細い導線 → 流れにくい
という違いがあります。
テスターは、「どれくらい流れにくいか」を調べて抵抗値として表示しています。
そのため、抵抗測定というのは、実際には「電流の流れにくさを測定している」と考えるとわかりやすいです。
導通チェックとの違い
テスターには、「ピーッ」と音が鳴る導通チェック機能があります。
これも仕組みはかなり似ています。
導通チェックでも、内部から小さな電流を流しています。
そして、
「抵抗がかなり小さい」
と判断したときに音を鳴らしています。
つまり、
- 抵抗値を詳しく知りたい → 抵抗測定
- つながっているか確認したい → 導通チェック
という違いになります。
なぜ抵抗測定は電源OFFで行うの?
抵抗測定では、必ず回路の電源を切るのが基本です。
テスター自身が電流を流しているから
抵抗測定中は、テスター内部の電池から電流を流しています。
その状態で回路側にも電圧があると、
- 正しい値が測れない
- テスターが故障する
- ヒューズが切れる
ことがあります。
そのため、抵抗測定では電源OFFが重要です。
回路につないだままだと正しく測れないことがある

抵抗を回路につないだまま測ると、他の部品の影響を受けることがあります。
例えば、別の抵抗が並列につながっている場合、テスターの電流は他の経路にも流れてしまいます。
すると、本来の抵抗値とは違う値が表示されることがあります。
実際に、
「カラーコードでは10kΩなのに、テスターでは違う値になる」
ということもあります。
正確に測りたい場合は、抵抗を回路から外して測るのがおすすめです。
実際に測定して驚いたこと
最初に抵抗測定をしたあと、そのまま電圧を測定すると、なぜか電圧が少し高く表示されて驚いたことがありました。
最初は、
「コンデンサが壊れているのかな?」
と思いました。
でも、あとから調べると、原因はコンデンサに残った電荷でした。
抵抗測定後に電圧が表示されるのはなぜ?

回路内にコンデンサがある場合、抵抗測定中にテスター内部の電池からわずかに充電されることがあります。
その状態で電圧測定をすると、コンデンサに残った電荷によって、一時的に電圧が表示されることがあります。
特にデジタルテスターは入力インピーダンスが高いため、わずかな電荷でも表示されやすいです。
最初はかなり不思議でしたが、
「抵抗測定ではテスター内部から電流を流している」
と理解すると納得できました。
テスターで抵抗値が0になるのはなぜ?
抵抗測定で「0Ω」付近になる場合は、
- 配線が直接つながっている
- 導線だけを測定している
- ショートしている
などの可能性があります。
また、テスターのリード線同士を接触させると、ほぼ0Ωになります。
これは故障ではなく正常な動作です。
抵抗測定で「OL」と表示されるのはなぜ?

デジタルテスターでは、「OL」や「1」と表示されることがあります。
これは、
- 抵抗値が非常に大きい
- 測定範囲を超えている
- 回路が開放状態
という意味です。
故障ではないことが多いので、まずはレンジ設定を確認してみるのがおすすめです。
抵抗値が安定しない原因
抵抗測定中に値がふらつくことがあります。
原因として多いのは、
- 手で端子を触っている
- 接触が悪い
- コンデンサの影響
- 回路につながったまま測っている
などです。
特に高抵抗測定では、人の体の抵抗でも影響が出ることがあります。
抵抗測定に向きはある?
通常の抵抗には、基本的に向きはありません。
そのため、
- 赤リード
- 黒リード
を逆につないでも、ほぼ同じ値になります。
ただし、回路内で測定する場合は、他の部品の影響で値が変わることがあります。
アナログテスターの抵抗目盛りが逆なのはなぜ?
昔のアナログテスターでは、針の動きで抵抗値を表示していました。
抵抗が小さいほど電流が多く流れるため、針が大きく振れます。
そのため、
- 右側が0Ω
- 左側が∞Ω
という少し特殊な目盛りになっています。
デジタルテスターに慣れていると、最初はかなり違和感があります。
テスターで抵抗を測るときの注意点
抵抗測定では、次のポイントを意識すると失敗しにくくなります。
電源を切る
最重要です。
電源が入ったまま測ると、故障の原因になります。
コンデンサに注意する
コンデンサが入った回路では、電源を切ったあとも電気が残っていることがあります。
そのまま測ると、値が安定しないことがあります。
レンジを確認する
手動レンジのテスターでは、測定範囲を正しく選ぶ必要があります。
「OL」や「1」が表示される場合は、レンジが合っていない可能性があります。
まとめ
テスターで抵抗が測れるのは、内部から小さな電流を流し、そのときに発生する電圧を測定しているからです。
そして、オームの法則を使って抵抗値を計算しています。
また、抵抗測定ではテスター自身が電流を流しているため、電源を切って測定する必要があります。
特に初心者のうちは、
- 回路につないだまま測る
- コンデンサの影響を受ける
- レンジ設定を間違える
などで混乱しやすいですが、仕組みを理解するとかなりわかりやすくなります。

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